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現実的なハーレムの作り方

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現実的なハーレムの作り方

作者:中高下零郎
「俺にはハーレム願望がある」なんて馬鹿正直に恋人に告げた男。恋人はそんな男を受け入れ、ハーレム作りのための案を考える。最終的に出た結論は、『ぼっちな女の子を落として自分に依存させて無理矢理縛りつけ、時間をかけて本当にハーレムの一員として愛して貰えるように頑張る』なんていう、現実的なんだかよくわからないものであった。ハーレムという夢のため、男は孤独な少女と、それを取り巻く悪意と戦うのだった。

なろうで溢れ返るハーレムだけれど、じゃあ現実で高校生がハーレム築こうとしたらどうすればいいのかって話。

フィクションならともかく現実でハーレム作るのは困難。まず当たり前の前提をちゃんと認めてシビアな目線でハーレムについて考えてるのがグッド。
人恋しいボッチの女の子をつけ狙うドン引き方法で次々女の子をハーレムに加えていくけど、彼女らがボッチたる所以はやはりあって。
彼女を増やせば増やすほど、現実的な問題が主人公を襲う。
地雷みたいな女の子ばっかりなので、キャッキャウフフなハーレム物を期待してると痛い目に合うから気をつけること。

以下ネタバレちょっと含むけど。
最後は収まる場所に収まった感醸し出してるけど、これで納得してくれる女の子たちが良い人なだけ。結末ありきな強引な持って行き方だったなあと。もう少し彼女らにわがままを言う人間味を与えてあげてほしかった。
面白かっただけに最後の駆け足が残念。

この作者の他の作品は面白いのが多い。
他のはまた今度