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星に願いを、よしなしごとを

魔王城前喫煙所慕情

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魔王城前喫煙所慕情

作者:兎山たかしぴょん

ここは、魔王城前喫煙所。昨今の副流煙問題の煽りを受け、魔王城は全面禁煙。中に入ってしまえば、タバコを吸うことができない。冒険者は勿論、魔王軍の幹部、果ては魔王や勇者さえ、喫煙を嗜む最果てのオアシス。
これは喫煙所を舞台として、そこに三年間住み着く冒険者ヤマトタケルとその他大勢が紡ぐ、日常の一コマである。

直近で読み終わったもの。
ゆるいギャグ。
30万字程度でさくっと読める。
あらすじ通り、魔王城前にある喫煙所に住み着いたうだつの上がらない冒険者の話。
喫煙所にやってくる人や魔物や神様たちとのとりとめない交流を描いている。
魔族を倒す立場の冒険者と魔王城陣営の魔族たちが、やたらフレンドリーな関係で笑った。
普通にスマホ取り出してラインで今日来る?とか言ってる。みんなで忘年会とかしてる。蝿の王はいいやつ。
物語的にとくに盛り上がる場面とかはないけど、これはこれで良いものだ。

慕情とタイトルについてるから、喫煙所にやってくる人たちの色んな恋愛模様を見られるかと期待していたが全然そんなことはなかった。
まあ、ないわけじゃないけど物語的な要素はない。たいてい既に振られたあとか、その後振られるか。感情移入する隙はない。